インプラント
インプラント治療とは

歯を失ってしまった方への治療法
インプラント治療とは、歯が失われてしまった部分に人工の歯を埋入する治療のことです。人工の歯根を顎の骨の中に埋め込み、その上に人工の歯を固定します。
入れ歯やブリッジと異なり、隣の歯を削って負担をかけることもありませんし、自分の歯と同じような感覚で違和感なく噛むことができるようになります。また、下顎の総入れ歯が不安定で動いてしまう方や、上顎の総入れ歯で口蓋が無いものを使用される場合などには、インプラントによって入れ歯を固定する方法も有効です。
インプラント治療のメリット
①自然な見た目としっかりとした噛む機能の回復
見た目が自然で、ご自身の歯のような感覚でしっかり噛めるようになります。お食事や会話もこれまでに近い形で楽しんでいただけます。
②周囲の歯を傷つけない
健康な歯を削る必要がないため、残っている大切な歯を守りながら治療を行うことができます。
③長期的な耐久性と安定性
顎の骨にしっかりと固定されるため安定感があり、適切なケアを続けることで長く安心してお使いいただけます。
インプラント治療デメリット
①自由診療となる
保険適用外のため費用のご負担はありますが、事前にしっかりとご説明し、ご納得いただいたうえで治療を進めてまいります。
②治療期間がかかる
骨としっかり結合する期間が必要なため、完了までにお時間をいただきますが、安全で確実な治療のための大切な過程です。
③外科処置が必要
手術を伴う治療となりますが、十分な説明と安全管理のもとで行い、できるだけ不安や負担を軽減できるよう配慮しています。
安心の保証制度(院内保証)
当院では、定期的にメンテナンス(目安:3〜6ヶ月ごと)にご来院いただいている患者さまに対し、最長5年間の保証制度を設けております。
万が一、当院で装着した被せ物や詰め物などに不具合が生じた場合は、以下の割合で再治療費を当院が負担いたします。
| 2年以内 | 100% |
| 3年以内 | 80% |
| 4年以内 | 60% |
| 5年以内 | 40% |
※ただし、外傷や過度な負荷、定期受診がない場合などは保証対象外となる場合があります。
当院で使用しているインプラント
当院では、インプラント治療において、世界的に高い評価を受けている「ストローマン(Straumann)」社のシステムを採用しています。長年にわたり多くの臨床実績を有し、信頼性の高いインプラントです。

①世界中で対応可能な高いシェア
ストローマンは世界100ヶ国以上で使用されている、トップクラスのシェアを誇るインプラントブランドです。将来、転勤やお引っ越しなどにより通院先が変わった場合でも、多くの歯科医院で取り扱いがあるため、継続的なメンテナンスを受けやすいという特長があります。
②骨結合を促進する特殊な表面加工
インプラント表面には、顎の骨との結合を促進する独自の特殊加工が施されています。これにより、従来のインプラントと比較して骨結合までの期間が短縮され、機能回復までの時間を抑えることが可能です。
③長期的な安定性を示す臨床データ
50年以上にわたる研究開発の歴史を有し、長期的な安定性に関する豊富なエビデンスが蓄積されています。10年後、20年後における生存率においても、世界的に高い水準が報告されており、科学的根拠に基づいた信頼性の高いインプラントシステムです。
インプラントが難しいケース
インプラント治療は多くの方に適応できる治療ですが、お口や全身の状態によっては、すぐに治療を行うことが難しい場合があります。ただし、事前の治療や準備を行うことで、対応できるケースも多くあります。
①骨の量や質が不足している場合
インプラントは骨にしっかりと固定されることで安定します。そのため、骨の量や質が十分でない場合は、すぐに治療が難しいことがあります。このような場合には、骨を増やす治療(骨造成など)を行うことで、インプラントが可能になることもあります。
②全身のご病気がある場合
心疾患や糖尿病や骨粗鬆症などの全身状態によっては、治療に注意が必要なことがあります。
特にコントロールが不安定な場合には、主治医と連携しながら、安全に配慮して治療のタイミングを検討していきます。
③喫煙されている方
喫煙は血流や治癒に影響を与えるため、インプラントの安定に影響が出ることがあります。可能であれば、治療前後の禁煙をおすすめしています。
④成長期の方
インプラントは骨の成長が落ち着いてから行う必要があります。そのため、成長段階にある方には、適切な時期を見ながらご提案いたします。
当院のインプラント治療方針
最新の歯科用CTと2名の歯科医師による精密診断・治療計画
当院では、歯科用CTを用いて顎の骨の状態(骨の質・幅・高さ)や神経・血管の位置を三次元的に把握します。さらにシミュレーションソフトを活用し、インプラントを埋入する位置や角度を事前に詳細に設計します。
治療計画は歯科医師2名でカンファレンスを行い、見た目の美しさと噛み合わせの両面から検討することで、より安全で精度の高い治療を提供します。

科学的根拠に基づいた
インプラント・骨再生治療
インプラント治療では、骨の状態が成功を大きく左右します。当院では無理に埋入することはせず、骨が不足している場合には骨再生治療を行い、適切な土台を整えたうえで治療を進めます。
また、インプラントと骨がしっかり結合するための治癒期間を十分に確保し、長期的に安定して使用できることを重視しています。

長く安心して使うための
メンテナンス体制
インプラントを長持ちさせるためには、治療後のケアが非常に重要です。当院では、ご自宅での清掃方法を丁寧にご説明するとともに、定期的なメンテナンスとレントゲン検査によりインプラントの状態を継続的に確認します。
トラブルの早期発見・予防に努め、安心して長くお使いいただける環境を整えています。

骨が少ない場合の
治療方法

骨の状態によっては治療が可能です。
骨の量が不足している場合でも、骨を増やす治療(骨造成)を併用することでインプラント治療が行えるケースがあります。
ただし、骨の状態や全身の健康状態によって適応が異なるため、事前にCT撮影などの精密検査を行い、最適な治療方法をご提案いたします。
GBRについて
GBR(Guided Bone Regeneration)は、インプラント治療の際に不足している骨を補い、再生を促す治療方法です。
インプラントをしっかりと支えるために十分な骨がない場合に行われ、骨の量や質を整えることを目的としています。
サイナスリフト
サイナスリフトは、上顎の奥の骨が足りない場合に、インプラント治療が行えるよう骨を増やすための治療法です。
上顎の奥には「上顎洞(サイナス)」という空洞があり、この部分の骨が薄いと、インプラントをしっかり支えることが難しいことがあります。
このような場合に行うのがサイナスリフトです。上顎洞のやわらかい粘膜を丁寧に持ち上げ、その下に骨補填材(人工骨やご自身の骨など)を入れることで、少しずつ骨の厚みを増やしていきます。
骨がしっかりと再生することで、インプラントを安定して支えられる土台を整えることができます。
インプラント治療の流れ
当院では、安全性と長期的な安定を重視し、段階を踏んで丁寧に治療を進めていきます。
診査・診断(1〜2回)
まずはインプラント治療が適しているかを慎重に診断します。外科処置となるため全身の健康状態を確認し、歯科用CTによる精密検査を行います。
さらに口腔内の型取りを行い、模型上でも噛み合わせを分析します。これらの情報をもとに歯科医師2名でカンファレンスを行い、見た目と機能性を両立した治療計画を立案します。

初期治療(必要に応じて)
インプラントを長持ちさせるために、口腔内の環境を整えます。むし歯や歯周病がある場合は先に治療を行い、清潔で安定した状態にしてから次のステップへ進みます。

インプラント体埋入手術
(一次手術〜抜糸と粘膜治癒経過確認:1〜3回)
手術当日は体調を確認したうえで、局所麻酔下にてインプラント体(人工歯根)を埋入します。術後は経過確認や抜糸のために数回ご来院いただきます。
ご希望の方には静脈内鎮静法にも対応しており、リラックスした状態で手術を受けていただくことが可能です。

治癒期間(3〜6ヶ月)
インプラントと骨がしっかり結合するまで、3〜6ヶ月程度の期間を設けます。この期間をしっかり確保することで、長期的に安定したインプラントにつながります。

二次手術
(抜糸を含めて約2回)
インプラントと骨の結合を確認した後、インプラントの頭出し(パーツの装着)を行います。局所麻酔下での比較的小さな処置となり、術後の痛みや腫れは軽度であることが多いです(個人差があります)。
術後は抜糸・経過確認を行います。

上部構造(被せ物)の装着
(約2週間)
専用の口腔内スキャナーで歯型を採取し、被せ物を製作します。通常、完成まで約2週間程度です。見た目の自然さと噛み合わせを確認しながら装着します。

メンテナンス(3〜4ヶ月ごと)
インプラントを長く快適に使用していただくため、3〜4ヶ月ごとの定期メンテナンスを推奨しています。
ご自宅での清掃方法の確認に加え、レントゲン検査などでインプラントの状態を継続的にチェックし、トラブルの予防に努めます。
